閑静な住宅街の中で、ひときわその存在感を表すY邸の庭。敷地全体の形が横に長いため、庭の入り口から出口までを飛び石でつなぎ、季節の移り変わりを楽しみながら散策できる雑木主体の庭です。
落葉樹と常緑樹を絶妙なバランスで配置することで冬の期間も緑を眺められ、新緑の緑や紅葉の赤など植物の持つ美しい色彩感を強調した庭となっています。
使用した庭石には苔がむしやすい素材を使用、時が経つにつれて庭が成長し、風合いを増していくのが毎年お手入れさせて頂く度に感じられます。
庭園に関して非常に興味がある旦那様のアイデアやセンスも多く取り入れられた、お客様とのコラボレーションが実現した庭でもあります。

  雑木主体の庭

アラカシ、シラカシ、ソヨゴなどの常緑樹とヤマボウシ、ヤマモミジ、コハウチワカエデ、ウメなどの落葉樹がバランス良く配置された優しい印象の植栽。土面に敷きつめた富士砂が草木の緑を引き立てています。（写真1、3、6）

  庭石や添景物

存在感のある大きめの雪見灯篭や特徴的な雰囲気の琴柱（ことじ）形灯籠、自然石の水鉢などがアクセントになって庭の景を引き締めます。（写真2、3）

  色彩の変化による四季感

モミジ類や寄せ植えのドウダンツツジが秋には真っ赤に色付きます。様々な種類の落葉樹の見せる紅葉や爽やかな新緑の緑など、色彩の移り変わりが楽しめ四季を感じさせる庭造りになっています。（写真4）

  飛び石による園路

木曽石を使用したしっとりと落ち着きのある飛び石に、アクセントとして大谷石を組み込んでリズム感を演出し歩く事が楽しくなるような園路になっています。(写真6)