竹垣や生け垣は主に庭の中の目隠しとして、また内と外を分ける境界線としての役目を持ちます。
主に竹を素材としてつくられる垣根の総称を竹垣と呼びます。天然の竹を手間ひまかけて組んだ竹垣の美しさは、まさに庭師の長年積み重ねた技術によって生み出される芸術品です。
樹木の植栽によりつくられた垣根は生け垣と呼ばれます。季節ごとに花が咲き、新緑が美しい生け垣は目に優しく、天然素材ならではの美しさと趣があります。1年を通して緑が見られる常緑樹が多く使われるのが特徴です。
静岡市清水区・T邸
カーポートと玄関前の主庭を区切る縦御簾垣。御簾垣と言う名前の通り、真正面から見た時に1本1本の立て子の隙間から反対側が少し見えます。ブラインドの様な効果をもっているため、少し向こう側が透けて見えることにより圧迫感を与えません。
静岡市清水区・見性寺
全長約10mにもなる豪華な御簾垣。竹や台杉等の縦の線の植栽と、竹垣によって強調された横の線との対比が美しい竹垣です。単調にならない様に、途中で交互にし通路を設ける事により、奥行きが広く感じられる造りになっています。
静岡市清水区・F邸
焼津市・S邸
静岡市清水区・W邸
静岡市清水区・M邸
静岡市清水区・O邸
静岡市清水区・K邸
静岡市清水区・N邸
富士市・O邸
静岡市清水区・K邸
正門から主庭、玄関へと続くアプローチ沿いにL字型に植栽された白樫の生垣。カシ類の中でも葉が細長く、繊細なイメージを持ち、生け垣も重い雰囲気にならず爽やかになります。また白樫は常緑樹であるため、冬場でも緑を保つ事が出来ます。
静岡市清水区・M邸
夕日に輝くベニカナメモチは日本在来の種類。西洋種のレッドロビンに比べると赤くなる葉の色もそれほどきつめでなく、葉のサイズも少し小さめになるので、落ち着いた和の雰囲気になります。丁寧な剪定により、きれいで整った生垣の形状を保つ事ができます。